CY2025 Yearly Highlight  

2025/12/29

Activities

関係者の皆様、いつも多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。2025年も大変お世話になりました。年の節目として、Funds Startups, Funds Venture Debt Fundにおける、1年の活動振り返りを投稿します。

Investment Highlights

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Funds Startupsは2023年12月に設立し、2024年3月8日より、Funds Venture Debt Fund1号投資事業有限責任組合の運営を開始いたしました。

ファンド設立後から順調な組み入れを行い、2025年においては9社に対して、総額24億円のベンチャーデットを実行いたしました。ファンドのアクティブ率*(融資残高/AUM)は高水準を維持しております。

*VCと違い、VDファンドは投資形態が融資(社債を含む)であり、原則として融資期日で返済が行われ、ファンド資産として回収されます。そのままファンド清算することも可能ですが、ファンドの残存投資期間内において、再投資(リサイクル)することが一般的です。VDのリターンは原則として利息収入がメインであるため、この再投資効率の高さと、結果としてアクティブ率が高い水準を維持することがリターンの最大化に寄与するドライバーとなります。

我々の投資戦略は原則として、ミドル・レイターステージを投資対象としており、その中でも銀行ではないレンダープレイヤーとして「既存金融環境だけでは行き届かない領域にも、真っ向から挑戦する」をコンセプトとしており、Deeptechをはじめ、多種多様な分野に対応しています。

そのようなコンセプトを軸に、今年は以下のような資金使途、ステータスの企業に対して、ベンチャーデットを実行いたしました(一部抜粋)

  • Deeptech向け、長期採択補助金のブリッジファイナンス

  • 海外企業のクロスボーダーM&Aファイナンス

  • 海外事業の推進に向けた成長資金ファイナンス

  • エクイティ資金調達のブリッジファイナンス

  • バランスシートヘビーな会社に対する、無担保ファイナンス

  • 自己資本経営(限定的なVC back)に対する長期ファイナンス

  • toCビジネス(エンタメ、SNS等)に対する長期ファイナンス

いずれも一言でいえば「難しい」領域になりますが、当社らしい語録として「難しいと言うのは、簡単だ。」という矜持的な言葉があり、難しいからこそ自分たちの役目であると考え、積極的にファイナンスの解釈を広げてきました。今後も、スタートアップが非連続な成長を遂げるターニングポイントとなりうるファイナンスシーンにおいて、積極的にリードスタンスで取り組んでいきたいと考えています。

上記のうち、いくつか事例を公開していますので、もしお時間がありましたら併せてご覧いただけますと幸いです。

クロスボーダーM&Aファイナンスの事例(LocationMind社)

前例がないから、やる。スタートアップM&Aファイナンスの新境地

エクイティ資金調達のブリッジファイナンスの事例(シェルパ・アンド・カンパニー社) ※シェルパ社の公開記事参照

16億 シリーズB調達の裏側:シェルパがこれまで実施してきたミルフィーユ型資金調達と戦略的デット活用のすすめ

海外事業の推進に向けた成長資金ファイナンス(HAKKI GROUP社)

Funds Startups、アフリカでマイクロファイナンスを行う「HAKKI Africa」にベンチャーデットを実行

LP Highlights

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Funds Venture Debt Fund1号投資事業有限責任組合は、7社の金融機関LPから資金をお預かりし、総額38億円のファンドとしてファイナルクローズいたしました。

改めて、当社の1号ファンドかつ、ベンチャーデットファンドという国内で未だ事例がほとんどない金融商品に対して、先行的に出資をいただいた皆様には心から感謝申し上げます。また、この難しいご判断の中で、各社と長期的かつ幾度と議論を重ねさせていただき、当社としても是非ともご一緒したい、またスタートアップの皆さんに知ってほしいと、心から思う金融機関様にご参画いただけたと感じております。

当社のファンドは「金融機関共同研究型」というコンセプトを掲げており、現在のベンチャーデット市場が黎明期から成長期に進展していく過程において、市場全体が健全かつ持続可能な形で発展することに貢献するために、ベンチャーデットに積極的に取り組む金融機関が一堂に会し、当社の投資事例やノウハウ、マーケット情報等を積極的に開示、共有し、共同知見としてベンチャーデットの理解を深める場づくりを行っております。

そのような活動において、2025年は下記のような取り組みを実施しました。(一部抜粋)

  • 行員向け研修会において「ベンチャーデット」の研修実施

  • ベンチャーデット立ち上げに向けた設立・設計支援のコンサルティング

  • 当社ポートフォリオ企業へのベンチャーデット実行の支援(協調)

  • 各社希望に応じて、当社ソーシング企業の金融機関へのお繋ぎ

  • 銀行子会社VCとの連携、先方ポートフォリオ企業へのVD検討

  • 業界団体での活動を通じた、アドミン上の検討支援

  • ベンチャーデットに関する様々なイベントにおける登壇機会提供

今後も当該市場への活動に積極的に取り組む金融機関様の支援を通じて、ベンチャーデット市場の発展に強く貢献していきたいと考えております。

また、各LP様の参画理由についてはすべて開示しておりますので、ご参考までにご覧いただければ幸いです。

Funds Startups、新たに中国銀行がベンチャーデットファンド参画〜計7銀行が集う全国的な協業ファンドに〜

金融機関共同研究型ベンチャーデットファンドにりそな・京都キャピタルパートナーズが参画〜目標ファンドサイズを超過し、全国の金融機関と共に本格的に投融資を加速〜

金融機関共同研究型ベンチャーデットファンドに池田泉州・岩手銀が参画〜ディープテックを含む資金供給難度の高い領域への供給も加速〜

Fundsが子会社を立ち上げ国内唯一の「金融機関共同研究型ベンチャーデットファンド」を設立、三井住友信託銀行・福岡銀行が1st closeに参画決定

Team Highlights

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2025年は新たに3名の投資チームメンバーを迎え、投資チームは総勢9名の組織に進化しました。パートナー、プリシンパル、アソシエイト、スペシャリスト等、それぞれの専門性や経験に応じた職務を設計し、ベンチャーデットの投資判断、ファンド運営の総合的な向上を図っています。

また、当社のこだわりであり、国内ベンチャーデットプレイヤーにおいては、珍しいチームカルチャーとして「偉才かつ多彩な金融経験者」を迎い入れています。ベンチャーデットは、デット、エクイティ両面での判断と、ミドル・レイターゆえの様々なExitパターンを多角的に分析する必要があり、チーム全体の総合的知見が重要であると考えています。

主なチームバックグラウンドとしては、下記の通りです。

  • 証券:日系/米系IBD(ECM、M&A、公引)、リテール

  • 銀行:エクイティ審査、ストファイ審査、法人営業、ベンチャー支援

  • オルタナティブ:RBF、レンディングプラットフォーム

  • PEファンド:再生、バイアウト、ベンチャーキャピタル

  • PDファンド:ベンチャーデット

  • 上場株ファンド:グロース戦略

  • CFO:アーリー~レイター

  • アドバイザリー:M&A、FA、アカウンティング等

  • その他資格等:弁護士、USCPA、CMA、MBA等

多彩なキャリアと知見を持つメンバーを強みとして、今後も未開拓の新規資金供給領域の発明、ベンチャーデットのベストプラクティスの実現に向けて尽力していきます。

加えて既に様々な観点で支援を行っておりますが、ポートフォリオ企業においては、これらの金融バックグラウンドを持ったメンバーによるファイナンスや資本政策、経営課題の壁打ち、国内外の投資家・金融機関の紹介、Exitマネジメント等、ハンズイフのスタンスでスタートアップのバリューアップに貢献しております。

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さらに、ベンチャーデットの投資判断クオリティを高めるために、当社はアドバイザリーボードを積極的に設定し、チームメンバーだけでは補い切れない専門性の高い知見、豊富なキャリアに基づく知見を共有いただく座組を構築しています。

上記は一部公開情報に限りますが、特にDeeptechに注力するなかで技術的な知見に基づくリスク判断力を高める必要があり、その観点から現役の大学准教授、博士号取得者、バイオ投資・経営専門家、国内有数のDeeptech特化ファンドのパートナー経験者等にご支援いただき、投資判断力の向上に努めております。国内でも有数の「技術評価ができるレンダー」という信頼も得られるよう、今後も積極的に専門知見の獲得に尽力いたします。

Activity Highlights

Funds Startupsでは、上述の通りベンチャーデット市場の発展に向けて、投融資活動以外においても積極的に活動を行っています。今年の主なアクティビティとしては下記の通りです。

Funds Startups、「ベンチャーデットサミット2025」を2月28日に共同開催~主要な業界プレイヤーが一堂に会し、ベンチャーデットの最新情報を共有

ベンチャーデットに取り組むプレイヤーが共催する形で、ベンチャーデットのトレンドと実務を一挙に知ることができるカンファレンス「ベンチャーデットサミット」を開催し、Funds Startupsも共同主催の1社として取り組みました。

TECHNIUM-SIDE EVENT |【DTSU特化】Debt Financing Gateway

TECHNIUM Global Conference実行委員会が主催する日本最大級のディープテックカンファレンス「TECHNIUM Global Conference」にて、パートナーVCとして参画すると共に、オフィシャルサイドイベントとして、DTSUおよびその支援者と金融機関をマッチングすることを目的とした『【DTSU特化】Debt Financing Gateway』を、Beyond Next Venturesと共催いたしました。当日は国内でもDTSUへの資金供給に力を入れる金融機関のリバースピッチが聞ける唯一のイベントとして、業界にとって貴重な機会となりました。

Funds Startups、金融機関共同研究型ベンチャーデットファンド第1回 年次組合員集会を開催

ディープテック・スタートアップが語る、「ベンチャーデット活用」のリアル

ファンド設立から初年度が完了し、第1回の年次組合員集会を開催しました。当社ファンドのコンセプトである「共同研究型」そして、スタートアップが金融機関に繋がるGatewayの役割を果たすべく、組合員集会ではLP金融機関同士のパネルディスカッションや、DTSUへの資金供給の促進に向けて、投資先であるアイリス社、エイターリンク社に登壇いただき、パネルディスカッションを実施しました。また、会の最後には懇親会として、全LPと投資先がマッチングする会を開催し、バンクリレーション構築を支援しました。(その際のメモを記事化しましたので、是非ご覧ください!)

Funds Startups、プリンシパル 小原満美が「IVS2025」DAY3の2セッションに登壇

Funds Startups、IVS2025にて「Deep NiCH KYOTO」「ファイナンスミックスサミット」「ベンチャーデットサミット」の3つのサイドイベントに参加・共催

国内最大級のスタートアップカンファレンスである「IVS」にて、本セッションのモデレーター、登壇、そしてサイドイベントの開催等、多種多様な機会からベンチャーデットをご紹介しました。また、サイドイベントでは複数のVCとCo-Host形式にて、DTSU向けのネットワーキングサイドイベントを開催しました。

Funds Startups、「OIST-Lifetime Startup Elevate 2025」に唯一のベンチャーデットファンドVCパートナーとして参加〜ディープテック領域への資金供給を加速〜

様々な活動を通じて、年後半にはより広域な機会でスタートアップとベンチャーデットの接点を創出いたしました。9月には沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催される完全招待制カンファレンス「OIST-Lifetime Startup Elevate 2025」に、当社が唯一のベンチャーデットファンドVCパートナーとして参加し、当該イベントに参加した方々に対するベンチャーデットの啓蒙、そして沖縄県のスタートアップエコシステム関係者に向けたベンチャーデット勉強会等を開催し、地域経済の中でのベンチャーデットの活用性についてもご案内いたしました。

代表の前川が、12/16(火)開催「MUFG Startup Summit 2025」に登壇〜ディープテックスタートアップの成長戦略を徹底解説〜

12月には『MUFG Startup Summit 2025』にて「オピニオンリーダーが紡ぐ〜ディープテックスタートアップの成長ストーリー〜」に登壇し、ディープテック企業のデットでの資金調達戦略やポイントについて解説しました。

その他にも、官民双方の領域も含め、幅広く活動を行いました。

  • ディープテックスタートアップを対象とした補助金の採択委員を拝命

  • 様々なスタートアップカンファレンスにおけるピッチ審査員を拝命

  • スタートアップ政策を協議、立案する自民党スタートアップ推進議員連盟にて、ベンチャーデット分野の有識者として当該分野の政策提言を実施

  • 全銀協の新株予約権付融資に関する検討会の委員として参加し、金融機関におけるベンチャーデットの促進を支援

  • 新経済連盟のスタートアップ政策の検討会において、政策検討を支援

このような活動を通じて、スタートアップエコシステムにおけるベンチャーデットのプレゼンスが少しでも高められていれば幸いです。

最後に

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

Funds Startupsは「社会的インパクトを創出するスタートアップが、最も理想的な成長を遂げられる仕組みを開発する」をミッションに据え、ファンズ株式会社の100%子会社として2023年12月に設立されました。

Funds Startupsでは、今後については当事業を中核としつつも、スタートアップ専門の投資銀行部門のような役割として、スタートアップの資金調達手段の多様化や環境整備等も手掛けていく予定です。

来年も我々らしい挑戦を続け、スタートアップの本質的な成長にアラインする金融環境、手段の開発と推進に尽力してまいります。

来年もFunds Startupsを何卒よろしくお願いいたします。

Funds Startups株式会社
代表取締役 前川寛洋

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